三菱商事は買い?配当性向99%?!
おはようございます!
高配当銘柄として、人気の三菱商事ですが、
最近、株価が下落傾向にあります。
🌟株価が下がっている現時点では配当利回り5.75%と超高配当株なんです🌟
しかし、今この局面で三菱商事の株は買いなのか?について検証してみようと思います。
まず、三菱商事は大手総合商社の中での立ち位置を確認してみようと思います。
🌟時価総額
1位:伊藤忠商事(4兆円)
2位:三菱商事(3.5兆円)
3位:三井物産(3兆円)
2020年3月時点では三菱商事が1位だったのですが、
コロナ禍で生活関連事業に強い伊藤忠商事に抜かれる形になりました。
🌟三菱商事の事業内容
・総合力NO1でコングロマリット事業を展開しています。
一例としてこんな事業があります。
エネルギー:原油・天然ガス等の権益投資取引仲介
金属:鉄鋼製品の取引仲介、鉄鉱石、石炭、非鉄金属の権益投資、取引仲介
機械:工作機械、農業機械、建機、自動車の輸出入など
地球環境インフラ:プラント、エンジニアリング、交通、など
産業金融:リース、パイアウト投資、不動産など 化学品石油化学製品、合成繊維原料、農薬などの取引仲介
生活産業:食料、生活物資、ヘルスケア、流通小売など
ただ、その中でもインフラ関係や非金属・金属資源に強いようです。
🌟第1四半期決算の結果
第1四半期決算短信を見ると、大幅に業績が悪化していることが分かります。
資料はすべて三菱商事のHPよりお借りしています。
前年同期比で
売上:2,667,435百万円 △1,273,877百万円 △32.3%
純利益:36,661百万円 △124,578百万円 △77.3%
で大幅に減収減益していることが分かります。
🌟セグメント別
現時点で多くのセグメントで減収減益になっています。
割合の多かった金属資源や
大きく赤字を出してしまった自動車関係でのマイナスが与えたダメージが大きかったようです。
🌟通期の見通し
第一四半期での純利益が367億円だったことを受けて、
通期での業績の見通しは2,000億円と発表されました。
2019年は、5,354億円の純利益だったので、△63%の減益となる見込みです。
🌟配当状況
こんな厳しい状況ですが、なんと増配を発表しています。
三菱商事は2016年から増配を続けおり、
株主還元に対する意識が高い会社と言えます。
が、なんと
2021年 3月期は前期より2円増配の134円の配当を発表しています。
増配自体は嬉しいですが、
EPS(1株あたりの利益)は135.47円となっています。
🌟配当性向
純利益:2,000億円(見通し)
配当:134円(見通し)
配当×株数=1,990億円
配当性向=1,990億円/2,000億円×100
=99.5%(;'∀')
利益のほぼすべてを配当に回すことになります。
高すぎる配当性向は、減配の可能性が高くなるためイエローカードとされています。
さて、この状況を受け株価が下がっている今は買い時なのでしょうか。
☔コロナの影響が大きく受けて、業績が大きく悪化している
☔配当性向99%は異常ですし、今後、コロナが急速に回復し、経済が急回復しない限りは減配の可能性が高い
☔業績が大きく悪化している決算を発表している会社の株を購入するのは心理的抵抗がある
🌟高配当株として狙うのであれば、今が買いなのかは悩むなと思います。
🌟ただ、 過去10年チャートで見たときには、株価が安定しているので、
長期保有銘柄としてはありなのかもしれません。
買いを検討していましたが、一度落ち着いて考え直そうと思います。
株って難しいです。