相続対策は元気なうちに!成年後見制度のイロハ
おはようございます!
昨日は松坂牛を頂きました。
とっても美味しかったですが、アラサーの胃には霜降りのお肉は脂が辛いなぁと
思いました(;'∀')
美味しくお肉を食べられる10代の胃袋が羨ましいです(;'∀')
仕事でよく成年後見事案を扱います。
今日はその件について軽く触れようと思います。
成年後見人とは、認知症や知的障害等の精神上の疾患により判断能力が著しく低下した方の財産を保護するために、家庭裁判所から選任され、ご本人の財産保護や身上監護を行う者のことです。
成年後見人が選任されると、ご本人の財産は、家庭裁判所の監督のもと、成年後見人が管理することになります。
また、ご本人(成年被後見人と呼びます)が単独で行った法律行為(契約など)は、日用品の購入等を除いて、成年後見人が取り消すことができるようになり、ご本人は自由に財産を処分できなくなりますし、周囲の親族も成年後見人の同意なく勝手に使用することができなくなります。
つまり、判断力が低下してしまった方の代わりに
「裁判所から選任を受けた成年後見人がその人に代わって財産の管理・保護を行う制度」のことです。
多くのパターンでは、本人の親族が成年後見人として選任されますが、
財産が著しく大きい場合や親族間に争いがある場合等、複雑なケースにおいては
裁判所が専門職後見人(弁護士・司法書士等の第三者)を成年後見人として選任される場合もあります。
私が見るのはたいていこのパターンです(;'∀')
成年後見人の職務は
本人の身上監護と財産管理です。
本人のために病院や介護施設の契約を行ったり、
納税を本人の代わりに行ったりします。
年に1度、一年間の収支を裁判所へ報告する義務があり、
きちんと報告しないと職責に関わります。
成年後見人は、本人のため制度なので(二回目)
相続税対策はできません!!
職務はあくまでも、
「本人の財産を保護するための制度であり、推定相続人の利益を図るためのものではない!!」
からです。
この点を勘違いされている方をよくみますが、
生前贈与や相続税対策のために不動産を購入したい等相談を受けることも
ありますが、
一切できません!!
本人所有の不動産の保全のための火災保険の契約等は出来ますが、
不必要な相続対策のための保険契約や遺言書も書けません!
専門職が介入する様な成年後見事案の場合は、
財産がたくさんある方も多いです。
成年後見申し立てをせざるを得ない状況になってからは
相続に対する選択肢はもはやありませんので・・・・
元気なうちにご本人の意思に基づいて
相続税対策をすることが大事だと痛感します(; ・`д・´)
まだまだ若いから相続の話なんて・・・・
と思ってしまうときもありますが、
予期せぬ交通事故で後見制度が必要になるケースも見てきました。
その場合も賠償請求するにあたって、後見制度の利用を保険会社に求められます。
なので、遺言書くらいは書いてもいいかなーと
思います。
アラサーですが!!(笑)
この仕事をしていると保身が上手になります(●´ω`●)(笑)